生物系就職が厳しい理由
理由は色々ありますが、まず生物ってオタク学問なんですよね。
極端な話、ある生き物の習性がわかったところで何か社会において役に立ちますか?もちろん役立つこともあるとは思うのですが、非常に稀なケースではないでしょうか。生物系全般に言えると思うのですが、すぐに社会に、人に役立つ研究なんて本当に少ないのです。
さて、続いて就職先について考えてみます。
たとえば食品系の就職についてですが、案外理系なら学部を問わないところが多いです。生物ができることは他の学部でも構わないのです。
続いて製薬系。こちらは言うまでもなく薬学部や化学科が有利になります。
生物系ですと就職先に食品、化粧品、製薬あたりを想定される方が非常に多いのですが、はっきり言います。全く需要はありません。
ということで、理系だと院進学を大抵勧められると思うのですが、個人的に生物系で院進学はかなりリスキー。運よく研究職につければ良いのですが、非常に狭き門ですし、文系就職となった場合、せっかく今まで研究していたことが生かせませんよね。
ここまでお読みになった方で、いやいや生物系じゃなくても研究職につくのって厳しいよ!と思った方はおられますでしょうか?
なぜ厳しいのか、狭き門なのか、、
その答えは希望者に対して圧倒的に募集人数が少ないからですよね。
ではさらに、なぜたとえ大企業であっても営業は人数を多く募集しているのに研究職となるとそんなに少ないのでしょうか?
私は就活をするまで本当に知らなかったのですが
いまや研究職はアウトソーシングに頼るところが多いのです。
え?アウトソーシング?と思われた方は一度ググってみてください。
ここからは個人的な見解ですが、企業は人材育成に投資したくない、研究職として雇ってしまうと成果の有無にかかわらず正社員としてそれなりの待遇をしなければならない…とまぁこういったことが背景にあるのではないでしょうか。
実はこれは研究職に限った話ではなく、事務職にもいえる話なんですよね。事務職というのは専門的なものでない限り、基本的に誰でもできるので派遣で十分なのです。
文系で事務職につくのが非常に厳しいというのも、こういったことが裏にあるのでは?と就活を通じて思いました。
こういった情報はなかなか出回らないですし、大学はそもそも無関心ですよね(笑)
私立はわかりませんが、少なくとも国立大学は何も今の就活について知らないと感じました。
と、こんな感じで研究職につきたい人、あるいは研究職を勧める人は現状を知らないのでは?と思い書きました。
参考にしていただければ幸いです。
今日はひとまずこのへんで。